※本記事は、オンリーロンリーWindows Phone / Windows 10 Mobile Advent Calendar 2015 の21日目分の記事です
さて、昨日は「既に発売済みの端末」だけでオススメ度を紹介しました。しかしまだ発売を控えている端末が存在しているわけですので、今度はそちらだけで考えてみたいと思います。
というわけで、未発売分の、個人的な主観によるオススメ度は、はいどん!
1.トリニティ「NuAns NEO」 (1月末発売予定)
2.ジェネシスホールディングス「geanee WPJ40-10」 (発売日未定)
3.Acer「Jade Primo」 (発売日未定)
4.FREETEL「KATANA 02」 (1月中発売)
未知数:VAIO Phone (詳細不明)
ってところです。
◆トリニティ「NuAns NEO」(1月末発売予定)
・最大の特徴は、やはりそのデザイン
先に断っておきますと、僕はデザインセンスがあるわけではありません。が、それでもこの端末は「あ、これは斬新だけど受けのよさそうなデザインだな」と思いました。案の定、各所で話題になっていました。
インテリアに近い感じのこのデザイン、しかも組み合わせは自分で自在に選べるときました。これ、はまる人はかなり好みなんじゃないでしょうか。ここまでデザイン性が高ければ、これはかなりの強みです。
・中の上、上の下なスペック。そしてContinuumカッコカリ!?
CPUにはSnapdragon 617を採用。実はこれ、NuAns NEO発表時点ではまだ未発売のチップセットとのことで、その実力は未知数ですが、数値上は1.5GHzのオクタコアとのこと。そしてこのチップセットは、なんとContinuumが動きます。
※ただし、まだMicrosoft側も検証段階とのことなので、正式な対応ではありません……。ですがもし正式にサポートされれば、日本製の端末でContinuumを実現する第一号となるわけで、注目が集まります。
その他、メモリは2GB、ストレージは16GBでミドルクラス。解像度も5.0インチの1280 * 720ですのでそんなに高スペック、というわけではありません。CPU分を踏まえると、中の上、あるいは上の下……といったところですかね?
・独自仕様、もりだくさん
また、現在判明している端末の中では唯一、ストラップホールを備えています。加えてNFCも唯一持っており、急速充電にも対応していますし、挙句には背面カバーの中にICカードを入れられるという 変態仕様 。背面にICカード、のおかげで、疑似的ではありますがおサイフケータイのように使うことも可能です。はかどりますね。
重量は150g、厚さは11.3mmと、僕の好みとは逆行しているんですけど、それを補って余りあるほどの魅力が、この端末にはあります。
・懸念要素
が、全く不安が無いわけではありません。
例えばそのContinuumも、現状はSnapdragon 808 or 810だけがサポートされているというだけあって、重い機能のはずです。それが617で満足に動くものなのかどうか?こればかりは、実際に見てみないと判断がつきません。
そして、トリニティにとってこの端末が初めてのスマフォ端末だ、というところでしょうか。ノウハウが乏しいという点は否めず、各種調整がちゃんと出来るのかなど、端末の出来にどうかかわってきているか、やや博打な面もあります。
・総じて
不安要素があるのは事実ですが、全体的には期待度のほうが高い端末であると思います。価格も、カバー込みで4万円とちょっと。発売後は、おそらく私が最もオススメする端末はMADOSMAかこれになることでしょう。発売が楽しみです。
◆ジェネシスホールディングス「geanee WPJ40-10」 (発売日未定)
・待望の「小さい」端末!
昨今のスマフォ大型化の流れに逆らったかのような、小型端末。それがやっと出てきました。この端末は4.0インチと、ここ最近の5インチ以上の端末ばかりな流れに抗っている端末です。もうこれだけで僕は欲しいです。
そしてカラバリも最初から多く用意されており、おしゃれな小型端末を持ちたい、という人にはこちらがオススメです。
・スペックはローエンド、だけどとても安価に
ただし、小型化するということはもちろん、色々なものが犠牲になります。スペックは、CPUIは不明ですがおそらくSnapdragon210相当のものになると思いますし、解像度も 800 * 480と低めです。
ですがスペックが低くても動作が十分であることは、ドスパラフォンやKATANA 01が証明してくれているので、さほど心配せずとも大丈夫でしょう。気にすべきはむしろ、1800mAhというバッテリー容量や5MPのカメラなど、そっちかと。
ですが、ご安心ください、ローエンドということはその分、価格も安いです。KATANA 01と同じ12,800円という安価で、真っ向から殴り合いをする価格です。(まあ値下げしてきたのはKATANA 01側なのですが)
・総じて
調整さえしかっかりとしてくれば、入門端末としてはベストな1台になることは間違いありません。まだその全貌が見えていないところが不安ではありますが、サイズ的にそんなに重量が重くなることも無いでしょうし、何よりその価格ならば、手が出しやすいですからね。
発表は10月にされているのですが、実際の発売がいつになるのか、いまだに音沙汰が無いところが、最大の不安点でしょうか……?待っているので、早く出してほしいところです。
◆Acer「Jade Primo」 (発売日未定)
・日本で出るの?
正式に日本で出るというアナウンスがあったわけではありません。が、記者会見の場で質問に答える形で、「Jade Primoの販売ターゲットに日本も含まれている」と明言しているため、出てくる可能性は十分にあります。ここではその前提で話を進めます。
・Lumia 950クラスの、ハイエンド機
スペックは、すごいです。(小並感)
CPUはSnapdragon 808、メモリは3GB、内蔵ストレージも32GBあって解像度もFHDの1980 * 1080と、高スペックのAndroid機と肩を並べるレベルです。これは、W10Mのフラッグシップ機となっている「Lumia 950」とほぼ同等のスペックです。このクラスの端末が日本で出る(かもしれない)なんて、ちょっと意外です。
そして当然、この機種もContinuumに対応しています。NuAns NEOの正式発表前は、この端末だけがContinuum対応機となる可能性もあったので、私の中での期待度は結構高かったりします。
そして、カメラもなんと20MPと、かなりの高画素数を誇ります。もちろん画素数だけで決まるわけじゃないのがカメラの難しいところなんですが、この数値には、やはり期待してしまいます。
・おいくら万円?
最大の懸念は、やはり価格でしょう。
まだ発売されていないためはっきりとはわかりませんが、およそ6~7万円あたりになると思われます。キャリア端末ならば、2年縛りだったりオプション加入+分割などによって手を出しやすいプランがありますが、SIMフリー機は基本的に一括価格ですので、ここが最大のハードルになるのは間違いありません。
・総じて
価格にさえ目を瞑れば、高スペック機じゃないと満足できない人には十分な端末でしょう。スペックに不満を覚えることはまず間違いなくないですからね。どちらかと言えば高スペックのほうが好きな僕としても、この端末は気になっています。
しかしそれでも、この順位なのは、やはり価格がネックだからです。高スペック故の高価格を、どうやって解決するか。Acerの手腕に期待です。(あ、あと有機ELなので焼き付きが気になっているってのもあります)
◆FREETEL「KATANA 02」 (1月中発売予定)
・ミドルレンジ帯を制することが出来るか?!
スタートダッシュでちょっと躓いたKATANA 01の兄貴分。それがこのKATANA 02です。スペック的にはCPUがSnapdragon410?のクアッドコアCPU、メモリ2GB、5.0インチの1280 * 720と、ミドルレンジど真ん中を攻めてきている端末です。
この端末の最大の魅力は、MADOSMAよりちょっと上のこの性能を誇りながら、19,800円というドスパラフォン並の低価格であること、でしょう。うまくいけば、ミドルレンジ帯の覇者になる可能性を秘めています。
・不安
……じゃあなんで順位低いのかって?そりゃやっぱり、KATANA 01の調整不足を見てしまったことによる不安、によるものです。正直あれが無ければこいつが1位でしたよ!ってくらいに、不安を抱えてしまいました。
が、逆に言えば、01の失敗をうまく生かしてしっかりと調整してくれば、コスパは最強クラスです。手も出しやすく、動作も十分動くレベルの端末というのは、とても魅力的でしょう。予てよりWP/W10M端末は動作が軽い、ということを言ってきていますし、各記事でもそう書かれているのをよく見かけますので、それを実感してもらうのに最適の端末となるでしょう。
・総じて
調整さえしっかりしてくれれば、こいつが万人向けのベスト端末です。(断言)
これから買う人は、まずは発売したものを 人柱 熱意の強いファンが買ってそのあたりのレビューを書くのを待つのがよいかな、と思います。……FREETELだけ辛口気味なのは、期待の裏返しなんだからね?
◆VAIO Phone?
※画像は、ITmedia様の記事から引用
・箱
※今日のオチ担当です
VAIOのスマートフォン、と聞いて思い浮かべるのは……まあ、上にも貼り付けた、箱だけの発表をして話題を(悪い意味で)集めた、Android機のほうのVAIO Phoneですよね。そしてその後発表された端末は、まさかのPanasonic機と同じモデルをベースとしていたという展開に、界隈がしばらく盛り上がった(悪い意味で)のを今でもよく覚えています。
そんなVAIOですが、W10Mへの参入表明の場では、今度こそはちゃんとしたオリジナルのものを作る、と公言しておりました。不安はあるものの、VAIOというブランド自体は好きなので、今度こそは頑張ってほしいところです。
・謎のヴェールに包まれすぎているVAIO
しかし、その後一切、何の情報も出てきていません。そのため、スペックはおろか発売時期や値段などもその一切が不明です。唯一わかっていることは、「B to B」向けをメインに捉えている、という点のみ。一応一般でも手に入るようにはなるみたい?ですが……。
さて、そうなってくると、スペック予想が難しくなります。というか現状情報が無さ過ぎて、もはや自分の都合のいい妄想しか出来ませんが、僕の妄想では「Continuum対応のハイエンド機」か「Continuum対応のミドルエンド機」になるんじゃないか、と思っています。
最初は、「Continuum対応のハイエンド機」一択だと思っていました。僕の中でContinuumは、ビジネス(特に営業マン)にとってこそ真価を発揮しそうな機能であると考えているため、B to Bメインということはこれに対応しない手はないだろう、と。
ですが、前述の通りNuAns NEOによって「Snapdragon 617」という可能性が示され、これによってContinuum対応のミドルレンジ機、という線も実現可能となってきました。ハイエンド機にしない場合、逆になるべく価格を抑えようと、NuAns NEOよりちょっとスペックが低い……ってあたりのラインを狙ってくるんじゃないか、と推察しているわけです。根拠はありませんが!
・総じて
続報はよ。
この一言に尽きます。
VAIOというブランド価値を、デザインなどに生かしてくる場合は、こいつも一気に期待度が高まるのですが、いかんせん現状では情報が無さ過ぎます。ダークホースといったところですが、さてどうなることやら……?
◆で、結局、全部まとめてどれオススメなんよ
というわけで、昨日は発売済みの端末を、今日は未発売の端末を紹介しました。で、最後に、「じゃあ両方あわせて、オススメなのはどれよ?」となると、TOP3だけ書くなら以下の通りです。(あくまでも僕個人の主観です)
1.トリニティ「NuAns NEO」
2.マウスコンピューター「MADOSMA」
3.ジェネシスホールディングス「geanee WPJ40-10」
もちろん、発売後にこの評価は入れ替わる可能性は十分にあります。ですが、まあ大体このあたりじゃないかなーと思います。人によって「何を重視」するのかはバラバラですから、この順位に同意できない人も多々いるとは思いますが、今は何よりも、そうやって複数端末を比較できるという現実が、何よりもうれしいと思っています。