Windows 10 Mobile Insider Preview 15208.0が公開中。PC版とのビルド番号に差はあれど……?

 日本時間で4/29 AN2時頃より、Insider Preview最新版である「15208.0」が公開されました。更新内容は、いつも通り公式ブログで確認可能です。

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 更新再開する、と言ってから結局放置状態が続き、その間に「15205.0」「15207.0」が公開されておりました。が、幸いにも(?)さほど大きな変更は行われていないので、今回の記事でまとめちゃいます。

 

15025.0

 ・Alcatel IDOL 4Sの一部のビルドに「15204」が届かない問題を修正(※日本には関係ないですね)
 ・「Upgrade Advisor」アプリでアップグレード対象外扱いされてしまう問題を修正
 ・HP Elite x3でContinuum中に、フリップケースを閉じると動作停止してしまう問題を修正
 ・Lumia950等で、Continuumのレンダリングが崩れたりする問題を修正
 ・EdgeでJITプロセスを中断した後に動作不良になる問題の修正
 ・Continuum中、画面が正常にタイムアウトしたあと、ドックから外すとデバイスの画面が黒くなったままになる問題の修正
 ・バックアップとリストアに関する問題を修正
 ・Edgeの信頼性に関する問題の修正

 

15207.0

 ・初期セットアップ後にプライバシーに関するページを追加し、デバイスに関するセットアップ体験を改善していたが、Insider版でロック解除のパスワードが設定されていないときに、アップグレード後に初めてロック解除したときにデバイスがクラッシュする問題を修正
 ※15207は、15205とほぼ同等で、差分は上記問題の修正のみとのこと

 

 何やら15207の修正内容がわかり辛いですが、はっきりと覚えてませんがどこかのビルド以降から、デバイスの初期セットアップで下記のような画面が追加されていました。で、これを追加した影響なのか定かではないですが、パスワードを設定していない端末のときに最初のロック解除時に、デバイスがクラッシュすることがあった、とのこと。それの修正のようです。

wp_ss_20170425_0002 (15207.0で取得したSS)

 

wp_ss_20170430_0001 1 (15063.251 Release Previewで取得したSS)

 

 

 そして今回の15208.0での更新内容ですが。

 

15208.0

 ・Bluetooth設定ページでの「Bluetooth またはその他のデバイスを追加する」のページが開けなかった問題の修正
 ・あるネットワークから別のネットワークへ切り替えた直後にシャットダウンしようとすると、デッドロックによって予期せぬ余分な20秒くらいのプロセスが追加され、時間がかかってしまっていた問題を修正

 とのこと。
 いずれも不具合修正がメインで、次期大型アップデート「Redstone 3」に向けての新機能追加は、まだのようですね。
 また、既知の不具合としては「一部のデバイスで、バックアップとリカバリの過程に関連して、メッセージが失われることがある」「システムの詳細画面に記載されているCopyright表記が2017年になっていない」「チャットアプリのWeChatがクラッシュする」「一部デバイスでランダムにシャットダウンすることがある」など。

 

◆PC版とのビルド番号に差があるけれども?

 一方で、PC版は今回の同時リリースで「16184」まで進んでいます。そして、一部で新機能の追加がはじまっているようです。一部界隈では、Redstone 3はMobileには来ないんじゃないか、とまでささやかれておりましたが、これは「15204」のリリース時の公式ブログで言及されております。
 ざっくり要約すると「PC、タブレット、電話、IoT、HoloLenz、XboxなどでOneCoreとして収束させるための作業が増えたことによるもの」と説明されています。Mobile版はCreators Updateの正式配信もまだのようですので、PC版より遅れているのは仕方ないことでしょう。なので、個人的には悲観材料としては捉えておりません

 Redstone 3では、本来はCreators Updateで実装されるはずだった、Continuum時のマルチウィンドウ化対応が今度こそやってくるはずです。(多分。きっと。おそらく)
 Creators UpdateではMobile側はあまり新機能が無いのが実情ですが、Redstone 3に向けては上記マルチウィンドウ化と、そして未だ謎のヴェールに包まれている「ARM版 Windows 10」とも関連して何かしらの新要素があるかもしれません。そこに期待も不安も入り混じっているのが本音ではありますが、今後も積極的にInsider Programへの参加は続けていきたいところです。

FZ-E1のWindows 10 Mobile(相当)化は正夢だった

 1か月ほど前に、「FZ-E1はWindows 10 Mobile化の夢を見るか」という妄想記事を書いたのを覚えておいででしょうか?
  自分自身でも正直、無いわー、夢見過ぎだわー、程度に思っていたのですが、なんと、海外向けのモデルには「Windows 10 IoT Mobile」への配信の案内が公開されていました。え、マジで!?

http://pc-dl.panasonic.co.jp/toughpad/windows/handheld_tablet.html#fze1_osv10

 

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 Azure Certified for IoT デバイス カタログ のFZ-E1のページ に載っていたこの画像は、どうやら本当だったようです。まさか本当に更新くるとは思わなかったので、かなりビックリしました。

 ただ、残念ながらまだ日本向けモデルについては予告等も特に出ておりません。ですが、これは期待して待っていていいんじゃないでしょうか。

 FZ-E1は(本来は)業務向け端末ですので、個人所持している人は少なく、この恩恵を喜べる人こそ少ないです。が、FZ-E1は2014年9月末に発売された端末ですので、もうすぐ3年経ちます。これだけ時間が経っているのにファームウェアアップデートはおろか、まさかOSの最新化もやってくれるとは。もう本当にPanasonicには足を向けて眠れないですね……!日本向けモデルに関しての続報を、期待して待ちましょう!

Creators Updateの配信端末は限定されるようです

 お久しぶりです、OD-10Zです。
 ようやく更新を再開できました。(長らく放置状態で失礼いたしました……)

 更新ストップしてる間にInsider Previewの更新などもあったり、PC版には正式なCreator Updateが配信開始されたりしました。一方で、Mobile版の配信開始はPC版より遅く、4/25から開始されると言われています。

 

 さて、そんなCreators Updateですが、一部で配信される端末が限られるのではないかと噂されていたのですが、実際に配信される端末は以下のものに限られるようです。

HP Elite x3
・Microsoft Lumia 550
・Microsoft Lumia 640/640XL
・Microsoft Lumia 650
・Microsoft Lumia 950/950 XL
・Alcatel IDOL 4S
・Alcatel OneTouch Fierce XL
SoftBank 503LV
VAIO Phone Biz
MouseComputer MADOSMA Q601
Trinity NuAns NEO
※太字は日本国内で発売されている端末

 リストはMSのInsider Preview公式ブログで発表されました。この発表によれば、Creators Updateだけでなく今後のInsider Previewについても上記端末だけが配信対象となるようです。

 

・リストにない端末は今後どうすればいいのか?

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 4年ぶりに日本で発売されることになったWindows Phoneとして、多くのユーザーに今も愛されている「MADOSMA Q501」も、Creators Updateを受け取れないとのことで、個人的には結構悲しいところです。とはいえ、発売されてからもうすぐ2年になりますので、仕方ない面もあります。

 ただ、自己責任かつ非サポートということを承知のうえでならば、一応、Insider Previewを有効にすることでCreators Update相当の状態に保つことは出来るようです。(これは公式ブログにも言及があります)
 実際にどういう設定にすればいいのかについては、配信開始されてから手元の端末で試してみたいと思います。(Fast Ringではダメでしょうから、恐らくRelease Previewになると予想しています)
 アップデート打ち切りになる対象端末もたんまり持っていますので、試すにはもってこいです。

 ただし自己責任で、ということになりますので誰しもにオススメできるわけではありません。また、対象になっていない端末ではスペック的にも厳しい面があり、Creators Updateを適用しても快適には使用できないかもしれませんので、あまり過度な期待はしないほうがいいということは念頭に置いておいてください。

 

・Insider Previewは、Creators Updateを終えてさらに先のフェーズ「Redstone 3」へ

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 一方で、Insider Previewは最新のビルドとして「15204.0」の配信が開始されました。このビルド番号はCreators Updateとされるビルド番号の150xxよりも先の番号です。これが直接、次期大型アップデートのコードネーム「Redstone 3」とされるものなのかどうかは定かではありませんが、少なくとも、Creators Updateリリース後を見越したビルドであることは間違いありません。

 端末切りが発生して悲しい面もありますが、それは決してMSが歩みを止めたことと直接イコールになるわけではありません。今回のビルドでは特に新しい機能は見当たりませんが、今後もまた新機能等が実装されていくことになると思いますので、これからのInsider Previewに期待しましょう。