HP Elite x3が届きました(その5)

 今回でこのシリーズも最後。

 

◆キャリアアグリゲーション

 HP Elite x3はキャリアアグリゲーション(以下CA)に対応しています。CA利用可能なエリアに入ると通信速度が高速化するため、快適なモバイルライフを体験できるでしょう。多分。
 ……しかし、私はCA対応端末を手に入れたのは今回が初だったのと、そもそもCAはau網しか対応してないんじゃない?と勝手に決めつけていたため、購入後全く気にしていなかったのですが。ふと、通信中のアイコンを見ると、何やら見慣れぬ表記がありました。

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 LTE+
 プラスってなんやねーん、と思って検索したら、先駆者の方のブログ記事が見つかりました。そういえばVAIO Phone BizもCA対応機でしたね。
VAIO Phone Bizで「LTE+」という文字表記は何?意外となんとかなる日記

 気付いてから見てみると、私の場合、職場近辺なら頻繁にLTE+表記になっていることがわかりました。自宅はダメっぽいです。HP Elite x3にはIIJのSIM(タイプD……要はdocomoSIM)を刺して使っているんですが、ちゃんとdocomo網でも大丈夫なんですね。勉強になりました。

 

 

◆HP専用アプリ

 HP Elite x3には複数のHP専用アプリが含まれています。アプリ名の頭に全部、「HP」とついているので、Hのインデックスにまとまっているのですぐに見つけられます。

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・HP 12C Financial Calculator for X3

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 HPオリジナルの電卓アプリです。実機っぽさを再現したUIや、横表示にしたときに一気に多機能になるなど、実用性も兼ね添えています。

 

 

・HP AiO Printer Remote

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 HP製のプリンターと連携する専用アプリの模様です。ところが私、HP製の……というかプリンターを持っていないため、何も試せませんでした。残念!

 

 

・HP Device Hub

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 Elite x3のデバイスそのものに関する各種情報が確認できます。このアプリの「規定」メニューの中に、技適マークが存在しています。他機種はOS設定のExtrasの中にあるものばかりだったので、「あれ、こいつ技適マーク表示できなくね!?」と一瞬焦ったのは内緒です。内緒ですよ。

 

・HP Display Tools

 これは後述します。

 

・HP Mobile Hardware Diagnostics

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 デバイスに対してハードウェア的なテストなどが実施できます。たとえば表示に関するテストでは、画面のピクセル表示に異常が無いかを、赤緑青の表示を行ってチェックしたり、タッチの効かない場所がないかをチェックしたりできます。
 何かデバイスに異常が感じられたら、ここでテストしてみるといいかもしれません。

 

・HP Picks

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 よくわかりません。
 ストアへのリンクになっているようで、起動すると↑の画面になるのですが、そこで表示されるアプリが、おそらくHPがオススメする~的なものなのでしょうが、内容を見ても「うーん?」となるだけでした。試しに英語にしたり海外リージョンに変えたりしてみましたが、結果は一緒でした。うーん?

 

・HP Workspace

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 こちらのアプリは、ドック専用アプリとなっています。起動すると上記のメッセージが表示され、ドックとの接続を求められます。残念ながらデスクドックはまだ手元にないため、現在は試せないですね……。まああったとしても、HP Workspace(クラウドサービス)の登録はしてないので、結局試せないんですけどね、HAHAHA!

 

 

◆Continuum時に便利!「HP Display tools」※

 さて、Continuum機能を使ったことのある人ならお気づきかと思いますが、Continuumは接続中はモバイルデバイス本体の電源がONのままじゃないと切断されてしまいます。これは電力消費がその分激しくなるのもそうなんですが、Elite x3のような有機EL端末の場合、画面の焼き付きという恐ろしい事態を招きかねない、由々しき問題です。
 私も過去に有機EL機種を3つほどメイン機として使用しましたが、そのいずれもが焼き付きを起こしてしまいました。原理上、有機EL端末では避けて通れない問題であり、故に私は有機ELを好ましく思っていないのですが……。

 しかしそこは流石のHPさん。(突然のヨイショ)
 この問題への対策としてHPが用意したのが、さきほどは説明を省いたHP Display toolsです。こちらのアプリは、Continuum中に起動(※)すると、なんとその間、本体を消灯状態にしてくれるのです!

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 非Continuum状態でも一応起動は出来ます(※)。起動すると設定だけ可能な状態です。そしてこのアプリをContinuum中に起動させると……。

 

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 このように、画面の一部に時計だけを表示する状態となります。この時計表示の位置はランダムに切り替わっていくため、これならば焼き付きの問題もほぼ心配ありません。そしてほぼ消灯に近い状態(実際には、真っ黒い画面を表示しているだけに近いため、スクリーンショット等の撮影は可能)なので、バッテリー消費も小さく抑えられます。

 

※ただしこのアプリは日本語環境では起動すらしませェン!!!

(言語を英語にすれば起動できます)

 

 致命的……!
 唯一にして最大のその欠点、あまりにも致命的……ッ!!

 

 このアプリが日本語環境でもちゃんと起動するように、HPさんには早急にアップデートをお願いしたいところです。ほんとお願いします。マジお願いします……。先日紹介したダブルタップの設定アプリは日本語化したので、これもそう遠くないうちに対応されると、信じています。

(ただ、まぁ、Insider Preview14946で、本体とContinuum画面側のタイムアウト設定を別々に出来るような機能がOS側で追加されたので、それがRS2まで待たずとも正式版に来てくれるなら解決なんですが)

 

 

 

◆総合的な使用感

 とても満足しています。
 まず、バッテリーの持ちが尋常ではありません。普通に使用していてもNuAns NEOよりも長持ちします。それは、バッテリー搭載量がNEOが3350mAhに対してx3は4150mAhもあるのだから当然なのですが、数値以上に長持ちしているように感じます。特に、未使用時の消費量が圧倒的に少ないのです。置いとくだけなら、丸一日たっても10%くらいしか減ってなかったのを見たときは驚愕しました。
 そしてW10M初の指紋認証機能搭載機でありながら、感度は良好で反応速度も十分な速さです。強いて言えば認証機の位置がやや上のほうにあるため、若干指が届きにくいくらいでしょうか。
 また、先日カメラ画像を載せたときには画質とか撮れ方のほうにしか言及しておりませんでしたが、「オートフォーカスに難あり」という状態でした(書き忘れてた)。この問題は各機種で発生しており、MADOSMAやNuAns NEOはファームウェアアップデートによってある程度改善を見せております。Elite x3も、先日のファームウェアアップデートによって、オートフォーカスに関しては劇的に改善しました。

 しかし難点が無いわけでもありません。
 まずは先にも述べた通り、有機ELのため焼き付きが怖いです。私なんかは同じ画面を長時間表示しっぱなしにしておくことが多いため、UIのボタン部分などが焼き付きやすいです。そのためビクビクしながら使用しています。
 そして、意外と重いです。本機は194gほどあり、大きく薄いからある程度は体感的には緩和されているといえど、やはり重いです。少し持ってる分にはさほど感じませんが、長時間手で持ってると、次第にずっしり感を感じてきます。
 最後に……やっぱり6インチはでかい!でかい!! 私は他の人より手は大きいですが、それでも大きいと感じます。片手持ちは完全に諦めてくださいレベルです。せめて5.5インチなら……!

 ですが、やはりW10M最高のスペックを誇るだけはあり、とても安定しています。今までの機種で感じていた、ところどころの引っかかりは本機ではあまり感じません。また動作も当然ヌルサクなんですが、安定感がかなりあります。別タスクを大量に立ち上げたままでもさほど気になりません。「これがスペックの差か……」と感じずにはいられません。(特に、IMEが落ちおる問題がまだ一度も発生してないのです。ただの偶然でしょうか……?)

 

 当然、このスペックですので値段は高めです。ですが、絶対価格としては高いですけどスペックに対しては十分な価格設定であり、むしろ某端末のように10万越えすら覚悟していたのもあって、お得に感じられます。
 W10Mになって、低スペック機では動作が重いところも目立つようになってしまいました。そのため、今後はAndroid機のようにある程度はスペックが求められるようになっていくと思われます。本機はそんなW10M端末の中で、間違いなく現状最高峰の仕上がりになっているでしょう。
 そのスペックをフルに生かしたアプリが……そしてコンシューマー向けを狙っていくためにも、ゲームアプリがもっと増えてくれるといいんですけどね。スクフェスとかスクフェスとか、あとスクフェスとか。

Windows 10 Mobile Insider Preview 14955.1000が配信開始されました

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 日本時間の10/26 AM2時より、Insider Previewの最新版である「14955.1000」の配信が、Fast Ring向けにFast Ring向けに開始されました。

 更新内容は例によって公式ブログにて公開されています。これによれば、今回の更新でOutlookメール関連に新機能が追加されており、

・新しいWindowでメールを開く
・クイックアクションにボタンが追加され、新規メールの立ち上げが可能に
・@を打ち込んだときにメールアドレスの候補をピックアップ

 という機能が追加されるようです。(17.7466.4062x.0に更新後)うん、それはそれでいいんだけど、プレーンテキストのメール送信はまだですかそうですか。
 実際に試してみたところ、「@を打ち込んだときにメールアドレスの候補をピックアップ」が動作しているのは確認できましたが、クイックアクションボタンの追加や、新しいWindowで開く、のところが確認できませんでした。何か条件があるのか、私の誤訳か……。
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 その他の細かな不具合修正としては、「スタートにOutlookメールをピン留めしているときにうまく通知されなくなる場合がある問題の修正」「データ通信料上限の設定をしている場合に頻繁に通知される問題の修正」「Cortanaでアラーム作成時に時間や場所の入力が出来ない問題の修正」などなど。

 また、【既知の問題】の中に、「数週間の間、新しくキーボード、言語パック(音声認識含む)の追加インストールが出来なくなる」というものがあるようです。これらを行いたい場合には、一度リカバリーをかけて正式版のビルドに戻し、先にインストールしたうえでInsider Previewを当て直す必要がある、とのこと。
 既に追加済みの場合は問題ないですが、リセットをかけたりすると追加インストールが出来なくなりますので気を付けましょう。

 

◆アップデートが来ない場合

 

※その後、MS側から、この手順は今後は使わないように案内がありました。
 ので、今後は下記手順は使用しないでください。

 既知の問題の中に記述がありますが……。前回の14951のときに、アップデートが0%から進まない問題が起きていましたが、今回も似たような問題として「電話は最新の状態です」表示になって更新がふってこないことがあります。(私はなりました)

 今回の問題も、前回のような特定の操作を行うことで解消できるようです。手順は大幅に簡略化されて、MSフォーラム(英語)で案内されています

 1.設定 > 更新とセキュリティ > Windows Insider Program を開き、「スロー」に変更する
 2.設定 > 時刻と言語 > 日付と時刻 を開き、「日付と時刻を自動的に設定する」をオフにする。その後、日付を7日後のものにする。
 3.設定 > 更新とセキュリティ > システムの更新 を開き、更新をチェックする。(「電話は最新です」の表示になる)
 4.日付の設定をもとに戻す。
 5.Windows Insider Programの設定を「ファースト」に戻す
 6.もう一度、システムの更新を確認する

 私の場合、今回はこれ1発でいきました。
 必ずしもこれで解決するとは限りませんので、何度かやってみてもダメな場合は、5日後のタイムアウトを待つか、あるいはリセット・リカバリーを行ってみましょう。

HP Elite x3のファームウェアアップデートが配信されている模様

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 具体的にいつからなのかは定かではありませんが、10/25にHP Elite x3のファームウェアアップデートが配信開始されたようです。具体的なバージョンは以下の通り。

更新前:0002.0000.0007.0088
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更新後:0002.0000.0014.0100
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 えー、ただし変更点の詳細はわかりません。調べてる時間がありません、眠いねん!(現在AM4時)

 ひとまず起動時に気付いたこととしては、APNのプロファイルが選択可能になった、ということでしょうか。少しだけですが。

 

 

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 ただし3つだけです。ただし3つだけです!
 出来ればIIJほしかったですね……。

 また、心なしかスクロール速度が速くなったような気がします。比較材料がないので気のせいかもしれませんが。

 

 気になるのは、海外では特に記事になっていないことでしょうか。その際に気付いたんですけど、海外とはファームウェアバージョンが異なっているようです。もしかしたら今回の更新は日本向けだけなのかも?
 訂正:海外でも記事があがりはじめました。また、バージョンについては私の勘違いでした。
 他、何か気付いたことがあれば追記するかもしれません。今は、寝させてください。(力尽きて倒れる)

Insider Preview 14951.1000のダウンロードがいつまで待っても0%なままの問題の対処方法

 Mobile向けのInsider Preview「14951.1000」のダウンロードが、一部(多数)の環境でいつまで待っても0%から進行しない、と昨日の記事でお伝えしました。どうやら、それの対処方法が見つかったようです。ちょっと面倒かもしれませんが、下記手順で解消できるようです。
 尚、この方法は
フォーラムでMS側が提示している方法です。

 

※この手順は、その後、MSが使わないように案内を出しました。
 そのため、この手順は今後は実行しないでください。

 

【方法1】

・電話を充電器に接続しておきます
設定 > 更新とセキュリティ > Windows Insider Program を開き、「ファースト」になっているのを「スロー」に一度変更します。
・そして「ファースト」に戻します。(個人的には、数秒待ってから戻したほうがいいと思います)
・端末のフライトモードをオンにします。(設定 > ネットワークとワイヤレス > 機内モード
設定 > 時刻と言語 > 日付と時刻 を開きます。「日付と時刻を自動的に設定する」をオフにします。
・日付を手動設定し、「7日後の日付」に変更します。
・ホームボタンを押してスタート画面に戻ります。そして、端末を再起動してください。
・再起動後、フライトモードをオフにします。
・更新を確認しにいきます。(設定 > 更新とセキュリティ > システムの更新
 この段階ではまだ失敗するはずです。エラーコードも出ると思いますが気にしないで次のステップへうつります。
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・日付の設定を元に戻します。設定 > 時刻と言語 > 日付と時刻 を開き、「今日の日付」に戻してください。
・もう一度、更新を確認します。(設定 > 更新とセキュリティ > システムの更新
 この段階でもまだ失敗しますがOKです。
・電話を再起動します。
・そして、再び更新を確認します。(設定 > 更新とセキュリティ > システムの更新
 ダウンロードが開始されれば、OKです!

※最後の手順までいってもダウンロードが開始されない場合、追加で下記の手順を実施
・そのまま、一度、設定 > 更新とセキュリティ > Windows Insider Program を開き、「スロー」に設定します。
・更新を確認します。「電話は最新の状態です」になるはずです。
・もう一度、設定 > 更新とセキュリティ > Windows Insider Program を開き、「ファースト」に設定しなおします。
・更新を確認します。今度こそダウンロードが開始されるはず……?

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 私の場合は、最後のスローにして更新チェックしてファーストにして更新チェック、を2回ほどやった段階でダウンロードが開始されました。ので、必ずしも1回で成功するわけではないようなので、何度か試してみることをオススメします。

 

 

【方法2】

 5日間、放置。

 

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 更新のタイムアウトまで、5日かかるそうです。なんでそんなに長く設定してるんだろ……という疑問もありますが、5日経つとメタデータやらが更新され、ダウンロードが再度行われるようです。
 セルフSlow、か何かかな……?

 

 

 

【方法3】

 端末(14926)をリセットしてみてください。

 

【方法4】

 Windows Device Recovery Toolでリカバリーをかけてから、もう一度Insider ProgramをFast設定にしてください。

 

 

 

「お前、方法1以外が投げやりすぎじゃねーか?」って怒られそうですが、違うんです、見てもらえればわかるんですが、フォーラムに本当にそう書いてあるんです。

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 俺は悪くねぇ!俺は悪くねぇ!!

Windows 10 Mobile Insider Preview 14951.1000の配信が、開始されたはずなんだけど?

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 降ってきてるんだけど、降ってこない。

 

※10/22 追記:
 解決手段がMSより提示されたため、記事を書きました。詳細は→「Insider Preview 14951.1000のダウンロードがいつまで待っても0%なままの問題の対処方法

 

 

 10/20より、Insider Previewの最新版である「14951.1000」の配信がFast Ring向けに開始されています。いますが、現在多くのInsider Program参加者の間で、Mobile向けの更新が「いつまで待ってもダウンロードが0%から進まない」という問題が発生しています。
 本件は既に既知の問題に追記されており、フォーラムにて様々なやりとりがされています。充電器に接続しながらなら進んだという人や、前回のビルド「14946」よりも古いVerや正式版からなら問題なくダウンロードできた、などいくつか成功事例も見かけられます。
 近々、何かしらのアナウンスがあるものと思われますが、現状では「待つ」か、勇気を出して「一度リカバリーをかける」かくらいしか選択肢は無さそうですね。

 

 更新できていないので未確認ですが、公式ブログによれば、カメラアプリのアップデートが行われているようです。主にUIの変更や設定画面へすぐアクセスできるようになっていること、ズームしたときにスライドバーが表示されるようになったなどです。ただし、この更新そのものは「14946.1000」でもカメラアプリをアップデートすることで確認可能です。

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 その他、特に目立った更新内容は無さそうに見えるので、無理して急いでアップデートする必要はないかもしれません。なので、MSによる修正が入るのをのんびりと待つのもよいでしょう。
 私はリカバリをかけてすぐにでも適用しようかと考えているんですが……膝に社畜を受けてしまってな。(ちょっと仕事の関係で時間が確保できないので、土日までは放置になります……orz)

HP Elite x3が届きました(その3)

 引き続き、Elite x3を見ていきます。

 

◆ダブルタップで起動

 画面消灯時に、電源ボタンではなく画面をダブルタップすることで起動する、という機能です。これは今まではLumiaだけに搭載されていた機能ですが、HP Elite x3も独自実装によって対応しています。
 設定は、OS設定を開き Extras > Double Tap から開きます。

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 画面を開くと、残念ながら英語化されたままの設定画面が出てきます。まあなんとなくニュアンスでわかりますよね……?

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 まずは機能自体を有効化するのが、一番上にある「Double tap to wake device」です。この機能を使うにはまずこれをONにします。すると、その下にある2つのスライドバーが使用可能になります。
 上のスライドバー「Double Tap Sensitivity」は、ダブルタップの感度調整です。こちらは1~5の間で設定できます。次に下にあるスライドバー「Duration Between Taps」は、タップの間隔の調整のようです。こちらも1~5の範囲で設定できます。デフォルト値はそれぞれ、4と1です。

 設定が完了したら左下にある「Apply」を押しましょう。これを押さないと有効化されませんのでご注意。そして押すと再起動を求められます。ええ、つまり感度具合を確認しながら設定することは出来ません。ちょっと不便ですねぇ……。

 そして肝心のダブルタップでの起動のほうですが、確かに起動するにはするのですが、ちょっと動きが怪しい感じです。不安定というかなんというか。以前に見た海外記事での検証動画によれば、振動を検知して起動しているのでは?とのことなので、そのせいなのかもしれません。(その動画はコチラの記事から)

 まだちゃんと検証は出来てないのですが、感度次第では、ポケットにいれて歩ているだけでも起動状態になる可能性があります。そうなるとちょっとバッテリー消費や意図せぬ誤操作につながりそうで不安ですね? 安定度も含めて、ここら辺はもう少し調整が入ることを願いたいですね。

 

◆(個別トラブル : SIM1とSDカードをあきらめた話)

 ところで、ここまでのSSを見ていた人の中で、もしかしたら気付いている人もいるかもしれません。

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 何故、SIM1スロットではなく、SIM2スロットだけを単体で使っているのだろう、と。

 これが例えば、SIMの仕様が「nanoSIM + microSIM」で、microSIMしかもっていない、とかならわかります。ですが本機は「nanoSIM + nanoSIM」構成であり、僕も当然、nanoSIMを使っています。
 ではなぜ、となるでしょうが、これには理由があります。というのも、僕の端末固有の問題のようですが、「SIM1スロットのほうにSIMカードを刺すと極端に認識率が悪い」「SIM1スロットとmicroSDカードを同時差しすると、どちらも認識されなくなる」という問題が起きるためです。SIM1単体の場合は、10回に1回くらいは認識されるのですが、再起動等を伴うと再び認識されなくなります。また、microSDカードと同時刺しの場合は1度として認識されたことはありませんでした。
 念のためにリセットやリカバリーツールでのリカバリもかけてみましたが、改善されませんでした。

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 まさか購入して1日でリカバリーツール使うとは思いませんでした。……あ、上記の通り、リカバリーツールは既にHP Elite x3にも対応しています。安心ですね。

 

 届いた直後は、SIM1スロットでも問題なく認識されておりました。ただ、いつからかはっきりはしないのですが、気が付けばこうなっていました。恐らく初期不良、あるいは故障したものと思われます。
 ですがまあ、SIM2でも特に実用上の問題がないため、またSDカードを使用しなくても本体容量が64GBもあるおかげで容量的には足りているので、楽曲の移動などの手間はあったものこのままでいいかー、と思ってそのまま使っています。
(本音を言えば、修理や交換となった場合に、手元に戻ってくるまでどれだけ待つことになるのかわからず不安なので、妥協しただけです)

 ただまあ、SIM2だけでの運用でちょっと面倒なことがあるとしたら、Peopleから電話かけるときに、

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 使用するSIMの規定値がSIM1になっている、ということですかね……。(ドロップダウンから選択すれば変わりますが)

 SIM2だけのときなら、SIM2を規定値にするか、一括で規定値をSIM2に変更するオプションとかが欲しいですね。フィードバック投げておこう。

 

※そういえば書くのをすっかり忘れていましたが、HP Elite x3にIIJのタイプD(docomo回線)のSIMカードを刺して使用しておりますが、通信通話ともに特に問題はありまあせん。ただし通信は、アップデートをかけるまでは出来ませんでしたが、アップデート後は問題ありません。

 

 さて、今回で終わりの予定だったElite x3特集でしたが、もうちっとだけ続くんじゃ。次こそ最後のはず。多分。きっと。恐らく。めいびー。

HP Elite x3 が届きました(その2)

 前回は外観を中心に見ていきましたが、今回からは内部側の話です。

 

 前回の記事ラストでも軽く触れましたが、プリインストールされているOSバージョンは「10586.494」ですので、まずはアップデートをかけましょう。また、HPのファームウェアアップデートもありますので、こちらも適用しましょう。(これも繰り返しになりますが、このアップデートを適用しないと指紋認証は使えません

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左:更新前
  OSバージョン 10.0.10586.494
  ファームウェアバージョン 0001.0000.0006.0243

右:更新後
  OSバージョン 10.0.14393.321
  ファームウェアバージョン 0002.0000.0007.0088

 

 

◆指紋認証を試す

 まあ、やはり一番気になるのは、これですよね。指紋認証。
 Window 10からの生体認証「Windows Hello」ですが、Mobile端末ではLumia 950などの一部機種が「虹彩認証」に対応していました。このWindows Helloは指紋認証にも対応しているのですが、Mobileとしては本機が初搭載となります。初搭載となります。

 まずは指紋を登録しましょう。設定は、OSの設定画面を開いて、 アカウント > サインインオプション を開きます。するとそこに、指紋認証のセットアップボタンがあるので、これを押して設定します。

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 指紋認証の設定はこんな感じです。
 センサーにタッチ、が表示されたら、端末背面の指紋リーダー部分に登録したい指先を当てます。

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 すると、こんな感じで指紋マークが表示され、一度指を離してもう一度さわるように求めてきます。これを繰り返していき、精度を高めているいるわけですね。また、途中で今度は別角度で触れるようにもいわれるので、指の当てる角度を変えて触れます。

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 完了後、別の指をさらに追加することも出来ます。手順は一緒です。
 尚、このとき同じ指を登録しようとすると、怒られます。

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 さて、登録できたら早速試してみましょう。
 電源ボタンを押して画面を消したら、画面は消灯させたまま、背面の指紋リーダーに指をあてましょう。認識されると端末が少し振動し、自動的にロック解除されてスタート画面が表示されます。認識は素早く行われ、画面解除も一瞬です。↓のSSが解除される瞬間に表示されるのですが、このSS撮るのにも少し苦労しました。

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 左の画面は画面消灯したまま指紋認証で認証されたときのもの。右側は、ロック画面が表示されているときに指紋認証で認証されたときのもの。
 また、指紋認証はロック画面の解除だけではなく、ストアなどでアカウント認証を求められる場所で使用可能です。

 実際に使用してみた感想としては、かなり便利でいいですね。
 今まで別の人が使っているのを見たことはあっても、WP/W10Mでは対応機が無く、試せずにいました。自分で使うのは今回が初めてでしたが、これは一度慣れてしまうと離れられなくなってしまいますね。次の買い替え時などに、条件として「指紋認証リーダー付き」という条件を付けてしまいそうです。
 難点があるとしたら、端末の大きさも相まって、やや指が届きにくいところでしょうか。これは私が片手持ちしているときに下部のほうを持っているから、というところに起因しています。両手持ちとかならそんなに苦ではないと思います。あと、間違えて上のカメラのところを触っていることも何度かありました。

 

 

◆緊急地震速報には対応しているのか?

 A.しています。

 これは朗報です。HP Elite x3はグローバルモデルですので、対応してないんじゃないかと決めつけて特に期待してなかったのですが、まさかの対応でした。やったぜ。
(OSの設定から、 システム > メッセージング > (使用してるSIM) > 緊急警報の設定の変更 から確認できます。既定ではオンになってます)

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 次回に続きます。多分、次で最後。

Windows 10 Mobile Insider Preview 14946.1000 の配信がはじまっています

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 10/14のAM2時より、Insider Previewの最新版である「14946.1000」の配信がFast Ring向けにはじまっています。寝落ちと昨晩の帰宅が遅くなったことで、時間が経ってしまいましたが、今回もMADOSMA Q501にさくっと適用したので、さくっと更新点を見ていきましょう。ワッショイ!

 

 例によって、更新内容は公式ブログに記載があります。例によって、当方はMobile向けの部分しか取り扱いませんのであしからず。

 

・Continuum時のスクリーンタイムアウトの設定に関して
 Continuum for phoneでモニターとMobile本体を接続しているとき、どちらかの画面を表示OFFに出来るようになったようです。これで、余計な電力消費や、有機EL端末での焼き付きを防止できますね、とのこと。
 試したいけど、MADOSMA Q501はContinuum非対応機なので……むぅ……。(※HP Elite x3なら、以前にドナ氏がInsider Previewのサポート端末だとTwitterにて言っていたので、やろうと思えば出来るわけですが……)

 

・Wifi設定画面の更新
 14926.1000のビルドよりWifi設定画面の統一化が進められておりますが、WifiをOFFにしたときにx時間後に自動でONに戻す、という機能の移植も完了したようです。随分と時間かかってるように思えますが、意外と厄介なんですかね?(当然、他の機能の移植等も内部的に進めてはいるのでしょうが)

 

・ユーザー辞書からの単語の削除機能(※)
 先に書いておきますが、日本語は非対応です。
 W10Mでは、英語キーボード表示のときならば単語登録機能があります。登録するメリットは「造語が変観候補に出るようになる」「フローティング入力でも変換されるようになる」というメリットがあります。過去にも何度か紹介しtれますが、下記のように登録します。

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 1.登録したい単語を入力する
 2.タップして選択状態にする
 3.変換候補欄に表示される、+記号のついたものをタップする

 これで登録完了です。ここまでが既存機能です。

 削除の方法ですが、手順としてはほぼ一緒です。

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 1.削除したい、登録済みの単語を入力する
 2.タップして選択状態にする
 3.変換候補欄に表示される、-記号のついたものをタップする

 

 ところで、日本語の辞書登録機能対応は、まーだかかりそうですかねぇ……?(入力関係での最大の不満点)

 

・自動バックアップ頻度の変更
 1週間に1度程度に変更した、とのことです。これが、Insider Previewだけの(一時的なだけの)ものなのか、正式版でもそうなるのかは不明です。おそらくは、今後の破壊的な変更が増えてくることに向けた、Insider Previewだけの一時的なものだと思ってますが。

 

・その他

 他に気付いたことなど。(といっても、HP Elite x3のほうに夢中でまだそんなに使えてないですけども……)

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 システム更新時のアイコンが変わってました。通知画面だけ。設定アプリ内では、まだ旧アイコンのままですね。

 

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 今回の更新では、結構色々なところでローカライズが外れて英語に戻っている箇所が目立ちます。ここ最近のInsider Previewは、正式版Releaseの前後だったこともあって割と落ち着いている感じがありましたが、これから先は再び不安定なOS様になって、破壊的な変更も含んだ、より危険度が高まったものになっていきそうですね。おらワクワクしてきたぞ!
※Insider Previewとはそういうものです

HP Elite x3 が届きました(その1)

 本来ならば、納品日に有給を取るつもりだったのですがそれが出来ず、あまり時間が取れなかったため、記事も何回かに(おそらく多くても3回)わけて、届いたHP Elite x3を書いていきたいと思います。

 

 というわけで、9月初頭の注文から早1か月、ついに手元に HP Elite x3が届きました! まずは大雑把にですが、その外観から見ていきたいと思います。

 

◆やはり、でかい

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 箱をあけると、すぐにElite x3本体が姿を現します。手に持っての最初の感想はやはり「デカッ!!」の一言につきます。VAIO Phone BizやMADOSMA 2を店頭でさわったときにも同じ感想でしたので、これはもう、仕方ないですね。
 写真では、箱から出した直後(梱包されたまま)のElite x3と、MADOSMA Q501(5インチ)の比較です。ちょっとわかりにくい写真になってしまいましたが、一回り以上でかく、存在感が半端ないです。

 

 

◆全体的に見ていく

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 梱包から取り出しました。
 背面のHPロゴは、思いのほかしっくりきていて個人的には好きです。また、カメラの下にある指紋リーダーの丸い部分が目につきます。W10M機では本機が初めてとなる指紋認証対応端末ですので、期待に胸が高鳴ります。
 端末を横から見た写真のほうを見て頂ければわかりますが、カメラ部分は出っ張っています。これはあまり好きではないのですが、まあそんなもんかと思ってスルーしておきます。

 

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 端末下部の金属部分に空いてる穴は、スピーカーです。一部はマイク穴にもなっているようです。そして底の部分にはUSB Type-Cの穴が見えます。USB Type-Cは裏表気にしなくていいのが本当に助かるので、どんどん対応端末が増えて、主流になってほしいですね。

 

 

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 液晶は端の部分は僅かながらカーブしています(写真でもすごーくわかりにくいですが)

 また、ボタンは上から順に「電源」「音量アップ」「音量ダウン」となっており、これまで使ってきた端末の多くとは電源ボタンの位置が一番下にあったため(例:NuAns NEO、Lumia 830等)、間違えて音量ボタンを押すことが多いです。これは慣れかな、と思います。ですが、スクリーンショットを撮るのがやりづらいため、ちょっとマイナス点ですかね。

 

 

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 起動時のロゴは、背面と同じHPのロゴが表示されます。ピントが全然あわなくてぼけぼけですが……。
 また、初期セットアップの手順はもう今更なので省きますが、セットアップ直後の状態を1枚ぱしゃり。うーん、やはりでかい……。

 

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 プリインストールされているバージョンは、Anniversary Update適用前の「10586.494」でした。更新チェックをかければすぐにAnniversary Updateの最新版と、そしてHP用ファームウェアアップデートが降ってきます。
 このアップデートを適用しないと、指紋認証機能は使えない(セットアップメニューも表示されない)のでご注意ください。

 指紋認証もそうですが、このアップデートによって処理効率の大幅な改善、及びいくつかの機能が追加されていますので、まあまずは買ったらすぐにアップデートをかけておくべき、でしょうね。

 アップデート完了後の諸々は……次の記事に続きます。多分。

 

 

 

◆おまけ

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 更新適用前の状態で、AnTuTuベンチマークを動かしてみました。この時点で既にかなり強いです。また、ベンチマークを動かしたときの3Dデモの動作が、段違いで速かったです。やばい強い。(小並感)