※本記事は、オンリーロンリーWindows Phone / Windows 10 Mobile Advent Calendar 2015 の3日目の記事です。
Insider Previewに参加していた人にとっては、既になじみの深い「Windows フィードバック」」アプリ。Windows 10 Mobileの問題点や改善要望をMicrofotへ報告するためのツールですが、これが正式版では、OS標準アプリへと昇格しております。
◆フィードバックを積極的に投げなイカ?
iOS、Androidに比べれば、まだまだ完成度が低いのがW10Mです。正直なところ、一部はWP8.1の頃より劣化した?と思わなくもないところもあります。ですが、今のMicrosoftはユーザーの声へ耳を傾ける姿勢がわかりやすく表れており、また、スピード感も以前よりは高くなっていると思います。
しかし、そうは言っても、やはり開発している側ではわからないこともあったりします。そんなときこそフィードバックがあると、それが開発の指針になるというものです。アプリ開発をしている人なんかだとよくわかると思いますが、ユーザーの声というのは、時には新しい閃きをもたらすこともある、大変大切なものです。また、開発しているMicrosoft本社は米国にあるため、日本固有の問題なども、ユーザーからの声が無いと、なおさら気付きにくいというもの。
もちろん、フィードバック無しでもどんどん使いやすくなるのが理想的ではありますが、折角ならば、自分の意見を取り入れてもらえたほうが、うれしいと思いません?
◆フィードバックアプリを使おう
まあ、そんなに難しいアプリではありませんが、ざっと紹介してしまいますと……。フィードバックアプリは、大きく次の機能があります。
・他者のフィードバックに同意する
W10Mを使っていて、何か問題を見つけたときや、こうしたほうがいいのではという改善提案を思いついたら、早速投稿!
……をする前に、まずは一度、フィードバックを検索してみましょう。フィードバックアプリは他者の投稿も表示され(匿名状態ですが)、それに同意票を投じることが出来ます。似た内容のフィードバックが複数あるよりも、1つのフィードバックに票がたくさん投票されているほうが、Microsoftの目にも止まりやすくなるはずです。
同意方法は、一覧情の「+ 同意(x)」の部分をタップするか、フィードバックの詳細を開いてアプリメニューから実行できます。
また、フィードバックを検索するときには、フィルターをかけることが出来ます。
・改善提案、あるいは問題報告のフィードバックを投稿する
同じような内容のフィードバックが見つからなければ、新規にフィードバックを投稿しましょう。一覧画面の下部にある「+」ボタンから新規投稿画面が開かれます。
「提案」なのか「問題」なのかを選択し、詳細を入力します。また、投稿時にはリストの中からカテゴリを選択します。
このとき注意が必要なのが、画面にも表示されていますが、詳細欄に書いた内容は一般に公開されます。そう、他の人も見ます。なので、個人情報などは絶対に書かないようにしましょう。
また、このフィードバックアプリは、個人の主張を表明するところではありません。暴言や罵倒はもちろん、批判的な内容は、書かないほうが好ましいでしょう。
・診断レポートを送信する
さて、フィードバックの内容は我々ユーザーが書いたものになりますが、開発側にとっては内部的な細かいログなどがほしいことも多々あり、また、ユーザー側にはよくわからない状態でアプリが強制終了した、なんてことも、突然発生したりします。
そういった内容は、OS側が自動的に診断レポートを作成しています。このアプリから、その診断レポートをMicrosoftに送信することが出来ます。
診断レポートの送信は、一覧画面で右下の「...」をタップしてメニューを表示し、「フィードバックデータをアップロード」を選択します。
画面に表示されているように、診断レポートはAC電源に接続しつつWifiにつながっているときなら、自動的に送信されます。が、ここから手動で送信することも出来ます。
◆本当に意味あるの? あります。
「フィードバックアプリなんて、ユーザーの声に耳をかたむけてますっていうアピールのためだけで、あんまり見てないんじゃねーの?」
と思う人もいるかもしれません。しかし、ここで報告された問題がアップデートで修正されたり、また改善提案が採用されるのを、Insider Preview中に何度も見ました。例えば、下図の内容は私のフィードバックなんですけども、
これは、
10月だったか11月頃のInsider Previewのときに、採用されました。
もちろん、私の内容がそっくりそのまま採用されているわけではないですし、また、同じようなフィードバックは海外含めて他にもあったはずです。ですが、私は確かに1票を投じており、そしてそれがしっかりと反映されているわけです。
これはもう、このOS開発に私も関わったと言えるでしょう。(大袈裟)
本当は他にも採用された例があるのですが、ここでは省きますが……。兎にも角にも、W10MはまだはじまったばかりのOSです。WP8までの土台の上にあるとはいっても、まだまだ未熟です。そんなOSを少しでもよくしていきたい、という方は、是非とも、フィードバックを積極的に投げてみませんか?
もちろん強制ではありませんが、自分の意見が採用された瞬間というのは、思っていたよりも、うれしいものでしたよ?