Lumia830は合法使用の夢を見るか

結論:個人所有のは無理です。(出オチ)

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 5/25、MSが出したプレスリリースと、それを受けての某サイトの記事を巡って、Lumia830が合法的に国内で使用できるようになるかも!?とTwitterを中心ににぎわっておりました。
 が、冒頭にも書いた通り残念ながらそれはムリです。何が起こって、どうしてそういう結論に至ったのか、簡単に振り返ってみましょう。

発端

 事の発端は、25日に日本MSが出したプレスリリース「日本マイクロソフト 社員向けスマートフォンについて」から始まります。
 内容は簡単に言ってしまうなら、「今まではIS12T使ってきたけど今度からLumia830に変えるわー、このLumia830技適通したやつやから合法なんやで^^ あ、だからといって個人向けに販売するわけじゃないんやで^^;」 といったもの。

 このプレスリリースを伝える記事を、PC Watch様が伝えました。

 【日本マイクロソフト、独自に「Lumia 830」の技適を取得し、社内利用へ】

 既に内容が訂正済みになっておりますが、初稿時、下記のような一文があり、騒動に一気に火がつきました。

日本マイクロソフトによると、今回、Lumia830が技適マークを取得したことで、海外で販売しているLumia 830も一般個人で輸入したり、企業が独自に導入しても、同機種に限定して、日本で通信利用ができるようになる

 

 アイエエエエ!? という叫び声と共に? Twitter上のWPクラスタの間で一気にこの記事はシェアされていきました。私もこの記事に気付き、Lumia830所有者としてはすごく驚きました。
 しかし、冷静に考えて……なんで、MSが技適を通しただけで個人所有の端末も合法になるのでしょう?

 

 

技適とは

※ここから先は、私なりの理解に基づいて書いているものですが、法令等をしっかり読んだわけではないため誤っている可能性がありますので、ご注意ください。

 技適は、正確には「技術基準適合証明」のことです。誤解を恐れずざっくりと言うならば、この基準に適合している端末は国内で使用するための電波法に適合している端末である、ということを証明するものです。
 この基準に適合している端末には技適マークが貼られるわけです。はい、僕がそれを求めてFZ-E1を買った、あのマークです。

←あのマーク

 

 この技適マークを貼るためには、そのものずばり認証試験がありそれを通過する必要がありますが、ざっくりと2種類の試験方法があります。

・技術適合証明

・工事設計認証

 前者は、実際の端末1台ごとに認証を行うもので、後者は同じ設計で作られたものならばまとめて認証するもの、です。(超ざっくり説明
 認証に必要となるものや費用などに違いがありますが、個人で取ることは普通は無いので、ここではそこらへんの説明を割愛しておきます。

 

 さて、技適の説明をしてきたわけですが、ここでもう一度Lumia830に話を戻します。
 日本MSは、技適を通したLumia830を用意した、と言っております。PC Watch様の記者は、恐らくこの技適通過のことを前述の「工事設計認証」で通したもの=同じモデルなら個人のものも合法になる! と思って書いたのではないか、と推測しています。

 

実際のとこどうなのよ

 詳しくはBLOGRAM様のこの記事「海外製携帯電話端末の国内利用を巡る誤解~技適マークと電波法~」に詳しいですが、今回の件にかかわりそうな部分だけ引用させて頂きます。

・技適マークのある国内版と全く同じ海外モデルなら技適マーク貼ってなくても

技術基準適合証明等を受けた機器の検索技適(工事設計認証)を通っていても、手持ちの端末に技適マークが貼られていないとアウトです。例えるならば、自動車を国交省に登録して税金を納めていても、ナンバープレートを取り付けていないと公道を走ってはいけないのと一緒です。海外のNexusシリーズやXperia S LT26i、HTC HD7がこのような「工事設計認証は通っているが本体に技適マークが付されていない端末」に該当するようです。それ以外の大多数の端末は各国のキャリア毎に微細な修正が加えられており、そもそも同一モデルではありません。

 まんま答えが書いてありますね。
 この通り、例え日本MSが工事設計認証で技適を通していたとしても、現時点で技適マークがついていない端末の場合は、例え同じモデルだったとしても合法にはなりません。よって、個人所有の端末が合法で使えるようになったわけではありません

 

 では個人所有の端末を合法化するには、どうすればいいでしょうか?
 そのためには、「何らかの方法で技適マークを表示させる」ことが必要です。

 技適マークの表示は、シールだけではなく電子表示による表示(端末の画面上への表示)でもOKとなっています。未所持なので確認できませんが、iPhoneは確か電子表示になっていたかと思います。
 さて、LumiaシリーズはWP8世代からは、「エキストラ+情報」というアプリ内において電子マーク表示に対応しております。

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こんな感じ

 

 では、MSがこのアプリにアップデートをかければいいのでは……?
 それはその通りなのですが、アップデートのためには通信が必要になるため、ここで詰みます。残念。海外に旅行にでも行って、現地で合法的に通信してアップデートするという方法もありますが、そもそも、MSがアップデートで技適マークを表示させる対応をするかどうかが不明です。(可能性は0ではありませんけど、望みは薄いでしょう)

 電子表示が無理なら、MSが技適シールを配るなり、持ち込んだら貼ってくれるなりしてくれればいいんじゃね?
 と思いますが、最初の日本MSのプレスリリースを見ると、

なお、今回の社員向けスマートフォンの機種変更は、「Microsoft Lumia」の日本市場での事業展開・製品発売を直接的に意味するものではありません。

 とあり、要は一般向けにこれを売る気はねーよ、的な意味合いと思われます。ということは、わざわざそういった対応をしてくれると望むのも難しいものがあるでしょう。

 

 

というわけで

 なので結論として、

・日本MSが所有するもの以外の端末は合法にならない

・日本MSが個人向けに何かしら対応してくれるわけではない

 となります。
 ただしこれはあくまで現時点での情報に過ぎません。もしかしたら今後、何かしら新しい動きがあって、合法化する手段が生まれるかもしれません。
 しかし私個人としては、ここは素直にマウスコンピューターの「MADOSMA」か、freetelの「ninjya」(仮)を待ったほうが、よっぽど賢い選択だと思います。

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